POLICY STUDIES総合政策学科

社会問題を総合的にとらえ
解決する力を身につける
総合政策学科では「環境・福祉・人権」といった多様かつ独創的な観点から物事をとらえて地域を活性化できる人材を養成しています。「政策・地域」「政治・基礎法」「法律」を三本柱に政治学・法学の知識や分析方法を駆使して、国際的なセンスで日本の未来を構築できる人材の育成に努めます。地域のつながり、地域と国際社会とのつながりの大切さを多くの人々が実感している今こそ、総合政策学科でこれからの現代社会を生き抜く素養を身につけましょう。
このページの目次
総合政策学科の特長
- 社会の課題を広く見つめる豊富な科目群国際社会、日本、地域、それぞれのレベルにおいて現代の社会問題を把握し解決するための専門科目群を豊富に用意しています。もちろん、他学部他学科の科目も履修可能です。
- 総合政策入門で基礎を身につける1年次から「総合政策入門」でさまざまな視点から学際的に社会科学の基礎を学びます。その他、憲法、刑法、民法の入門科目を学びながら、幅広い知識を修得します。
- 地域総合研究所と連携した教育大学内に設置されている地域総合研究所の研究成果を教育面にフィードバックし、国際的な視野で、地域が抱える課題と対策を最前線で学びます。
授業ピックアップ!

政策をめぐる多様な視点を学ぶ
「総合政策入門」
総合政策学科1年生のためのオムニバス形式の入門講義です。複数の教員が地域、政治、国際比較、法学などさまざまな専門分野から見た「政策」を紹介します。アプローチや視点の共通点・相違点を実感してもらうことに主眼があります。

歴代の指導者に学ぶ現代日本の課題
「日本政治外交史」
明治憲法体制から安倍政権まで、近現代日本における政治家のリーダーシップに着目し、ケーススタディを通じて現在の日本も直面する課題をみいだす授業です。ドキュメンタリー映像を多用し、時代背景や制作の舞台裏も解説します。

地方公務員の権利と義務、働き方を理解する
「地方自治法」
地方自治に関する法のなかでも、とくに地方公務員法について取り上げます。地方公務員の種類、適用される諸原則、勤務条件などを学習。関連する学説や判例など専門的な知識の学習を通して、諸問題を発見し、解決策を導く力を身につけていきます。
ゼミ紹介
※ゼミナールは法学部3学科すべてのゼミの中から選択できます。

行政学ゼミ
「行政と政策を知り、論理的思考を磨く」
少子高齢化、非正規雇用、地方の衰退といった多種多様な社会課題の解決手段を考えます。グループごとに政策テーマを定めて研究し、成果をゼミで報告します。報告は他のゼミ生から論理的不備などのフィードバックを受けて、研ぎ澄まされていきます。各自の入念な調査研究と積極的な発言が求められます。

刑事訴訟法ゼミ
「刑事手続きを理解し、論理的思考力を培う」
えん罪予防と救済の観点から、刑事手続きの課題を検討します。3年生はひとつのテーマを選んで関連論文の発表と討論に、4年生はゼミ論文作成に取り組みます。文献の探し方、文章作成、問題発見能力の育成をめざし、裁判員裁判を想定した模擬裁判も実施して、刑事手続きの理解と論理的思考力を深めます。

西洋政治史・比較政治ゼミ
「ポピュリズムの現在」
「人民のために」を訴えるにもかかわらず、ポピュリズムは何が問題なのか?毎週、報告者と発言者を決めてテキストを読みながら考えます。
こんな高校生におすすめ!
- 公務員や地域のリーダーとして地域の活性化などに携わりたい方
- 地域社会および国際社会を対象とした政治学および法学の専門的知識を身に付けたい方
- 広くグローバルな見識および思考力を身に付けたい方
学生の声

K.H.さん
政策や地方行政を学び
将来は地元に貢献したい
地域活性化に取り組む行政の活動に興味があったため、法律をはじめ幅広い知識を身につけられるこの学科を選びました。毎回異なる教員が授業を行う「総合政策入門」は、政治思想や国際比較などさまざまな視点から政策について学びます。自分の住んでいる地域の条例と政策の関わりを調べる講義もあり、政策を身近に感じるきっかけになりました。

Y.S.さん
身近な法律から宇宙まで
知的好奇心が刺激される
3年次は関根先生のゼミに所属し、グループで話し合いながら罪責を考え、学びを深めています。ゼミ以外では、「国際宇宙法」という宇宙活動に関する諸問題への法的アプローチを学ぶユニークな授業も受けています。また、「現代中国論」の授業を履修してからは中国のニュースに関心を持つようになるなど、興味の幅が広がりましたし、選択肢が増えた分自己管理能力が成長したと思います。

T.A.さん
4年間の努力が結実
他学科の科目も積極的に履修
行政法、行政学、政治学など、公務員試験も見すえて意欲的に学びました。「地方自治論」では埼玉県の職員の方からお話を聞く機会があり、公務員志望の私には非常に参考になりました。興味の幅が広がり、文化遺産に関する国際関係法学科の科目も履修しました。

H.K.さん
他学科の科目も積極的に履修
研究は内定先と関連あるテーマに
本学科は他学部他学科の科目も単位に数えられます。例えば経済学科の「経済社会学」で経済の構造やお金の回り方を学びました。行政学を学ぶゼミでは「大学生の投資率」を研究しました。
主な就職先・取得できる資格
就職先
国土交通省/埼玉県庁/警視庁/東京消防庁/江東区役所/墨田区役所/幸手市役所/所沢市役所/柏市役所/龍ケ崎市役所/日本赤十字社/大和ハウス工業/アンカー・ジャパン/スタンレー電気/インターネットイニシアティブ/JR東日本情報システム/第一法規/ANA Cargo/エービーシー商会/ENEOS
グローブエナジー/栃木銀行/足利小山信用金庫/大和証券/ポラス/郵船コーディアルサービス
資格・主な検定
司書
(その他、課外講座の「公務員試験対策講座」や「法律専門資格講座」の受講を通じて、種々の資格を取得する途が用意されています。)
総合政策学科のさまざまな体験・取り組み

法政総合講座 現場の声を聴き、考える
法政総合講座は、毎回、研究や実務に携わっている大学内外のゲストスピーカーを招いて行う、オムニバス形式の授業です。「地域の現場から」をテーマに、実際に地方行政の現場に携わっている草加市、八潮市、越谷市の職員の方々に講義をしていただいています。
市役所の各部・各課の職務の内容や現場が抱えている問題、課題などを率直に語ってもらうことで、学生は現実の地域社会で起こっている事象を深く学ぶことができます。

豊富な現地視察の機会
一部の授業やゼミでは、刑務所・拘置所、福祉施設、観光施設など、授業に登場するような施設を実際に視察し、現場の職員の方々からお話を伺う機会も用意されています。また、夏休み期間中に数日間の日程でゼミ合宿を行い、遠方まで赴いて多くの視察を重ねることも珍しくありません。机上で法律や政策について学ぶだけではなく、それが現場でどのように執行・実施されているのか、身をもって学びます。
総合政策学科の関連資料・情報
総合政策学科についてさらに詳しく知りたい方は、法学部オリジナルサイトをご覧ください。