INTERNATINAL LEGAL国際関係法学科

法学と政治学の視点から
国際社会の問題を考察し、研究する

COVID-19をはじめとする感染症、気候変動、移民・難民問題、国際テロリズムなど、今日の国際社会には、既存の法や政治システムが経験したことのない問題が次々に起こっています。本学科では、そのような複雑な問題がなぜ生じ、どのような解決策があり得るのかを、法学や政治学を通して分析し考えます。グローバリゼーションが深化する中で生じた国境を越えた法的・政治的問題を学ぶと同時に、国際社会で活躍する手段としての英語教育にも力を入れています。国際機関やNGO、外資系企業や商社など、世界の舞台にはばたく夢を実現するための第一歩となることでしょう。

国際関係法学科の特長

  • 国際社会で活躍するための語学を重視
    英語の授業数が法律学科の1.5倍あります。また、海外提携大学で国際関係論などを学ぶこともできます。専門知識と語学力をあわせ持つ法学と国際関係のスペシャリストをめざします。
  • グローバルに活躍できる人間の育成
    国際化を見据えたテーマで講義を展開したり、国際法廷をモデルに模擬裁判を実施するなど、実践的に国際社会で活躍する能力を養います。
  • 1年次からはじまる演習は徹底した少人数教育
    15名前後で実施される1 年次の「入門演習」、2年次の「基礎演習」、3年次・4年次の「演習」と、一貫して少数精鋭の指導を行います

授業ピックアップ!

南極はどこの国?法律で世界の秩序を保つ
国際関係法入門

国際法は、国と国との関係を規律する法律です。人権や安全保障などに関する法や条約のほか、国際公域を規律するものもあり、南極は条約により領土権が凍結されています。国際法の多様な専門分野を取り上げ、国際公法の観点からどのように分析されるのか紹介します。

国際結婚はどちらの国の法律に従えば良いか
国際私法

個人や企業が国際的な場面で問題に直面した際、どの国の法律に準拠するべきか各国が定めているのが国際私法です。その基本的な考え方について、準拠法とその決定要素を確認しながら学び進め、加えて制定された法律の妥当性に関しても検討していきます。

世界経済の発展には自由貿易が欠かせない
国際経済法

国境を越えてモノやサービスが自由に往来する上での秩序を保つ国際経済法を、GATT(関税と貿易に関する一般協定)とWTO(世界貿易機関)に焦点を当てて学びます。関連する新聞記事も積極的に取り上げ、授業で扱う事柄への深い理解を促していきます。

特徴的なゼミ紹介

L. ペドリサ 准教授
比較憲法学 他国の憲法を学んで、より良く日本の憲法を理解する

2つ以上の国の憲法制度を調査します。

鈴木 淳一 教授
国際環境紛争と法」

環境問題をめぐる国際紛争や地球環境保全に関わる問題を、国際環境法の視点から分析します。気候変動、海洋汚染、生物多様性をはじめ、国際社会の環境をめぐる紛争や環境保全の施策においては、質の異なるさまざまな利害の対立が生まれます。また、環境にどの程度のリスクがあれば対策が必要とされるのかも争いになります。環境条約や国際裁判例を素材に、地球環境を国際社会は、法を通じていかに保全しようとしているのかを考察してゆきます。

岡垣 知子 教授
国際政治学 戦争の原因、平和の条件

国際政治学の教科書を輪読して基礎理論を学ぶと同時に、現実の国際政治で起こっている事件や事象を分析します。

※ゼミナールは法学部3学科すべてのゼミの中から選択できます。

こんな高校生におすすめ!

  • 国際的な法学および政治学の専門的知識と国際的な素養を身に付けたい方
  • 国際機関やNGO、外資系企業や商社などで世界を舞台に活躍したい方
  • 国際的視野に立つ教養人として社会的に活躍したい方

学生の声

1年生
O.Aさん

環境や難民問題など地球規模で起きている課題に関心があり、国際関係法学科に入学しました。「国際関係法入門」の授業では、さらに多様な課題を知ることができました。例えば、宇宙開発においても国家間での問題が山積していることを学び、一気に視野が広がるのを実感しました。

3年生
K.Nさん

国際関係と法律を並行して学べる点がこの学科の魅力です。外交関係や政策などが複雑に絡み合う国際問題に興味を持って学んでいます。また語学を通じて各国の政治や情勢も理解してきました。英語、スペイン語、中国語に加えて新たにフランス語も履修しました。ゼミを中心に学びを深め、さらに国際的な視野を養っていきたいです。

4年生
S,Aさん

1年次は法律を学ぶにあたっての入門編として国際法はもちろん、民法や刑法などの基礎を入念に学びました。第二外国語でドイツ語を履修し、英語以外の外国語に初めて触れ、非常に新鮮でした。 3年次には「国際関係法特講(国際文化遺産法)」で、文化財や文化遺産にも条約や法律が関係することに驚きました。同時に、条約や法律が遺産を後世に継承する方策になるのだと気付かされました。

主な就職実績・取得できる資格

就職先実績

全日本空輸/キャセイパシフィック航空/ANAエアポートサービス/中央労働金庫/日本年金機構/伊藤ハム/リコージャパン/伊藤忠ロジスティクス/郵船ロジスティクス/住商グローバル・ロジスティクス/ホンダロジスティクス/大塚商会/東京電力ホールディングス/ニュー・オータニ/三井不動産レジデンシャルサービス/ナブテスコ/オカムラ/NTTコム エンジニアリング/ユニアデックス/アルフレッサ/メタルワン特殊鋼/三菱化工機/日本アイ・ビー・エムデジタルサービス/群馬銀行/東和銀行

資格・主な検定

司書

国際関係法学科のさまざまな体験・取り組み

子ども大学そうか 法と裁判のしくみについて学ぼう

小学生が模擬裁判に参加する「法と裁判のしくみについて学ぼう」が本学で開催されました。参加したのは、草加市と本学が共催する「子ども大学そうか」で学んでいる草加市在住の小学生です。社会のきまりの一つである法と、その裁判のしくみについて、獨協大学内に設置されている模擬法廷教室を使って学びます。皆で検察官や弁護士になりました。

外交の現場を知る外交講座

外務省職員の方に大学にお越しいただき、最新の国際情勢や外交問題についての理解を深める講義を行います。

国際関係法学科についてさらに詳しく知りたい方は、法学部オリジナルサイトをご覧ください。