LAW法律学科
自ら問題を発見し、解決できる
「法学と語学のスペシャリスト」に
外国語教育にも力を入れ、「法的思考」とともに「語学力」も身につけられる仕組みを設けています。法律学については、1年次は研究作法を修得しながら専門科目を学び、2 年次から行政法務・企業法務・法曹※の3コースに分かれて学びます。「基礎演習」「演習」では、それぞれの興味・関心に基づいた「自ら問題を発見し、解決する力」を養います。さらに、裁判の傍聴や模擬裁判などを通じて、実践的な能力を身につけます。
※連携法曹基礎課程ではありません
このページの目次
法律学科の特長
- 徹底した少人数制教育
1年次から15名前後の少人数クラスで実施される「入門演習」を通して、基礎力を身につけます。また、全学共通授業科目では専門分野にとらわれない、幅広い分野の科目を選択できます。 - 高度な専門科目に備えたカリキュラム
法律学の基礎から応用へとステップアップして、法的知識と問題解決能力を身につけます。2年次の「基礎演習」と3~4年次の「演習」では具体的事案につき議論して実践力を高めます。また、2年次に「行政法務」「企業法務」「法曹」の3つのコースから選択し、専門性を高めます。 - リアリティを重視した授業を展開
裁判傍聴や模擬法廷教室での模擬裁判、議会や税関の見学など、法律が実際に運用されている現場を見学する機会を設けています。法運用の場を体験して、より深い理解を促します。
授業ピックアップ!
刑法を知るとドラマの見方が変わる?
「刑法入門」
刑法とは、どのような行為が犯罪となり、どのような刑が科されるのかという刑罰を規定する法律のことです。刑法では、何を罪とするのかの解釈が重要で、その解釈により刑が違ってきます。多くの判例をもとに、犯罪学、刑罰、犯罪論などを学習していきます。
変化の激しい企業社会を正しく理解する
「会社法Ⅰ・Ⅱ」
会社法は会社の設立、組織、運営などのルールを定める法律です。株主総会や取締役会の運営の仕方、株式などを通じた資金調達の方法、敵対的企業買収や防衛策のあり方などについて、時事問題なども取り上げながら、企業社会で生じる多様な問題を検討します。
さまざまなハラスメント法律はどう見る?
「労働法」
誰かに雇われて働くということには、トラブルや争いも潜んでいます。男女差別やハラスメントもその一つ。労働関係をめぐりどのような法的問題が提起されるのか、具体的な事例、学説・判例を示しながら、トラブルや紛争の解決のあり方を考えていきます。
特徴的なゼミ紹介
小川 健 教授
「民事手続 法実現のしくみ」
民事判決手続を中心に、仲裁、調停、民事執行、倒産といった民事手続全体を体系的に理解します。
吉川 信將 教授
「企業活動と法 会社法等の企業活動を取り巻く法を学ぶ」
近年の法改正、裁判例および報道事例を題材に会社法に対するニーズやその活用法等について学びます。
安原 陽平 准教授
「教育と法 教育法学からみる教育制度・教育裁判」
教育法学の視点から、教育制度や教育裁判を考察します。自由な議論を通して、教育法学への理解を深めていきます。
※ゼミナールは法学部3学科すべてのゼミの中から選択できます。
こんな高校生におすすめ!
- 国内法を中心とした法学の専門的知識と法的なものの考え方(リーガル・マインド)を身に付けたい方
- 行政、企業、法曹など法学の知識を駆使して活躍したい方
- 国際的視野に立つ教養人として社会的に活躍したい方
学生の声
1年次は、入門科目と気になった授業を履修しました。毎週楽しみにしていたのは映画を観て法律を学ぶ授業です。先生が劇中の法律が関わるシーンを細かく説明してくれ、スムーズに理解できました。3年次からは、大学生であるからにはゼミに参加したいと、刑法が専門でグループワークを重視するゼミに入りました。そのおかげもあって、仲間をたくさん作ることができ、充実した1年となりました。
2年次には、授業中に他の科目との関連に気づくことが増えました。「政治学原論」では無秩序状態での人々の行動などを学び、「法心理学」では実際の事件を心理学から考察。興味深い授業が多々ありました。
4年間で得られた「自分で考え発信する力」は強みです。得た知識をアウトプットすることが大事だと感じます。また、広い視野で相手の質問の意図を考える姿勢は、面接にも役立ちました。
法律に興味を持ったのは、高校時代に趣味のイラストをSNS投稿した際、著作権について調べたことがきっかけです。いまは民法に特に関心があります。
春学期の「民法入門」の授業では、条文、判例、学説など基礎的な知識を身につけることができました。また、友人に誘われて「中国語」も履修しており、新しい単語を一つひとつ覚えていく過程に新鮮さと楽しさを感じています。
1、2 年次の学びを通して多様な犯罪が存在することを知ってから、法律のなかでも刑法を重視して学んできました。2 年次からは卒業後を意識して、企業で役立つ知識を身につけられるよう企業法務コースを選択。
ゼミは、財産犯や経済犯罪について研究する神馬先生のゼミに所属しています。ゼミや授業では発表することが多く、人前で話すことが好きになりました。
法学(憲法や刑法など)の授業だけではなく、法律の歴史や法社会学、 海外の法、政治についても学べ、また、弁護士・公務員をはじめ最前線で活躍する実務家の話を聞くことができます。
主な就職実績・取得できる資格
就職先実績
三井住友トラスト不動産/清水建設/野村不動産ソリューションズ/なとり/ミネベアミツミ/荏原製作所/山崎製パン/日本アイ・ビー・エム/コナミデジタルエンタテインメント/西日本旅客鉄道/東日本旅客鉄道/郵船ロジスティクス/イトーヨーカ堂/楽天銀行/明治安田生命保険相互会社/小学館集英社プロダクション/農業・食品産業技術総合研究機構/高校教員/東京国税局/都道府県職員/市区町村職員/警察官/消防官/自衛隊教官
資格・主な検定
中学校教員免許(社会) / 高等学校教員免許(地理歴史、公民) / 司書 / 司書教諭
法律学科のさまざまな体験・取り組み
法律が関わる現場を体感する証券取引所見学
法学部では、現実の社会を肌で感じる授業が充実しています。証券取引所の見学では実際の取引を目の前で見て株式の売買の仕組みを学び、金融商品に関する法への理解を深めます。そのほか、刑務所や少年院などの矯正施設の参観、議会や税関の見学など、法律が適用される場面を体験することで、学習を深めます。
発信するチカラを身につける機会が充実
効率的な情報収集を学ぶ文献検索セミナー
法学部ではゼミ単位で、図書館セミナーを行っています。例えば、「離婚にともなう財産分与と年金分割について」というテーマで論文を執筆したい場合、どのようなキーワードで資料を検索すればいいのかなどを図書館スタッフや教員から学びます。論文や法律情報を調べるためのデータベースの活用法もわかります。
法律学科の関連資料・情報
法律学科についてさらに詳しく知りたい方は、法学部オリジナルサイトをご覧ください。