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INTERNATINAL LEGAL国際関係法学科

法学と政治学の視点から
国際社会のさまざまな問題を考察する

全世界を恐怖に陥れたコロナウイルス、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエル−パレスチナ間の紛争、増大する移民・難民の流出入、そして前代未聞の異常気象など、現在生じている問題は、一国家の枠を超え、世界中を震撼させ続けています。このような問題への対応をめぐり国際的な協調が求められる一方、多くの国々が「自国ファースト」を掲げ、これまでの国際的な枠組に異議を唱え始めています。国際関係法学科では、個々の政治・法的な問題が、どのように国際社会と関係し、どのような課題をはらんでいるかを考えます。選択可能な複数の解決方法をめぐって議論を促し、多角的な考察へと一人一人を導きます。

国際関係法学科の特長

  • 「国際人」の養成地球規模での環境の保全や安全保障、人権保障、開発援助や知的財産権の保護など、国際関係法学科ならでは学ぶことのできる、法や政治のさまざまな専門知識の修得を通じて、国際的な視野を培います。
  • 「少人数・双方向教育」によるゼミナール(「演習」科目)1年次の「入門演習」では、大学の講義を受け、単位を取得するための基礎的な学力を身につけます。この授業の担当教員は、「クラス・アドバイザー」として1年間、学生の相談に応じます。2年次、3・4年次でも、少人数で密度の濃いゼミナールが開講されます。
  • 「外国語教育」を重視したカリキュラム国際関係法学科では、TOEIC®のスコアを基準に習熟度に合わせたクラス編成を行い、獨協独自の多彩な学習プログラムで、英語の効果的な聴き方やノートテイキングの方法、情報整理や要約の仕方など、実践的な英語のスキルアップを図ります。
  • 「世界」を体感できる留学制度18カ国58校(2025.4現在)に及ぶ大学と実施している交換留学、その他希望する大学への認定留学、集中的な外国語の習得を目的にした短期留学など、留学先で取得した単位を獨協大学の単位に振り替えることができる留学制度が用意されています。

授業ピックアップ!

南極はどこの国?法律で世界の秩序を保つ
国際関係法入門

国際法は、国と国との関係を規律する法律です。人権や安全保障などに関する法や条約のほか、国際公域を規律するものもあり、南極は条約により領土権が凍結されています。国際法の多様な専門分野を取り上げ、国際公法の観点からどのように分析されるのか紹介します。

国際結婚はどちらの国の法律に従えば良いか
国際私法

個人や企業が国際的な場面で問題に直面した際、どの国の法律に準拠するべきか各国が定めているのが国際私法です。その基本的な考え方について、準拠法とその決定要素を確認しながら学び進め、加えて制定された法律の妥当性に関しても検討していきます。

世界経済の発展には自由貿易が欠かせない
国際経済法

国境を越えてモノやサービスが自由に往来する上での秩序を保つ国際経済法を、GATT(関税と貿易に関する一般協定)とWTO(世界貿易機関)に焦点を当てて学びます。関連する新聞記事も積極的に取り上げ、授業で扱う事柄への深い理解を促していきます。

ゼミ紹介

※ゼミナールは法学部3学科すべてのゼミの中から選択できます。

比較憲法学ゼミ
他国の憲法を学んで、より良く日本の憲法を理解する

さまざまな国の憲法の相違点、共通点を検討する「比較憲法」という分野について学びます。各国の憲法史や権力分立の仕組み、基本的人権の保障などを時事問題や判例なども取り扱いながら、日本と比較していきます。憲法は国の構造そのものです。憲法を知ることで、その国がどのような国なのかを理解することができます。また憲法には曖昧な規定が多く、解釈の妥当性は自然科学のように実験で確かめることはできません。裁判所の憲法判例や学界の通説を常に批判的に見る力を養います。

国際法ゼミ
国家代表の立場を体感しながら学ぶ」

国際法の研究を通じて、春に模擬国際会議、秋に模擬国際裁判を開催しています。テーマはゼミ生と協議して決定し、これまで「地球温暖化による海面上昇が引き起こす水没」「感染症パンデミック」といった教科書に載っていない新しいテーマを多く扱ってきました。学生は外国語の資料を原典で
読む訓練を積み、各自が国家代表となって模擬会議や模擬裁判をしています。ゼミを飛び出し、全国規模の模擬裁判やコンテストへ挑戦する学生もいます。

国際政治学ゼミ
戦争の原因、平和の条件

国際政治学の教科書を輪読して基礎理論を学ぶと同時に、現実の国際政治で起こっている事件や事象を分析します。

こんな高校生におすすめ!

  • 海外の人とのコミュニケーションに必要な知識を獲得し、卒業後、海外と日本を行き来して、自分の能力を発揮したい人方
  • 大学で獲得した知識をもとに、自分の能力を、グローバルな舞台に向けて発信したい方
  • 社会に生じるさまざまな出来事を、グローバルな視点で考えたい方

学生の声

4年生
S.M.さん

高校時代から環境に関心
環境法を学べるゼミを選択

3年次に受けた「国際関係法特講(国際文化遺産法)」で、文化財や文化遺産にも条約や法律が関係することに驚きました。同時に、条約や法律が遺産を後世に継承する方策になるのだと気付かされました。4年次には、高校時代のオーストラリア留学経験から、オーストラリアを深く学べる「国際関係史」を履修しました。ゼミはグレタ・トゥーンベリさんの影響もあり、環境法を学べるゼミを選びました。

3年生
K.N.さん

実践的に国際法を学習
部活動では記念イベントを企画運営

2年次には国際法の学びを深め、春休みには宇宙法についての大学対抗模擬裁判大会に参加。チームで3か月間をかけて理論を構築し、団体として準優勝。個人でも表彰されました。3年次には、念願の国際法ゼミに参加。学期ごとのテーマのもと、模擬国際会議と模擬国際裁判を通じ理解を深めました。国際親善倶楽部の設立60周年イベントを部長としてやりきったことも大きな財産です。

1年生
O.A.さん

途上国の環境問題について
広い視野で考えたい

環境や難民問題など地球規模で起きている課題に関心があり、国際関係法学科に入学しました。「国際関係法入門」の授業では、さらに多様な課題を知ることができました。例えば、宇宙開発においても国家間での問題が山積していることを学び、一気に視野が広がるのを実感しました。

3年生
K.N.さん

外交問題への学びを深め
4 ヵ国語を勉強

国際関係と法律を並行して学べる点がこの学科の魅力です。外交関係や政策などが複雑に絡み合う国際問題に興味を持って学んでいます。また語学を通じて各国の政治や情勢も理解してきました。英語、スペイン語、中国語に加えて新たにフランス語も履修しました。ゼミを中心に学びを深め、さらに国際的な視野を養っていきたいです。

主な就職先・取得できる資格

法的な知識・思考力と外国語運用能力を活かして、本学科では、特に運輸・物流関連企業や商社などで、世界を股にかけて活躍する卒業生が目立ちます。また研究者や外交官、国際機関の職員をめざし、大学院へ進学するなど選択肢は多様です。

就職先

キーエンス/オリエンタルランド/三菱地所ホテルズ&リゾーツ/ブルーハイウェイサービス/大和総研インフォメーションシステムズ/ジェーシービー/日本生命保険相互会社/明治安田生命保険相互会社/IHI運搬機械/スズキ/フランスベッド/パイロットコーポレーション/JTBデータサービス/京葉瓦斯/足利銀行/常陽銀行/千葉銀行/丹青社/三井不動産商業マネジメント/日通NECロジスティクス/NX商事/三菱電機住環境システムズ/国土交通省/埼玉県庁/長野県庁

資格・主な検定

司書
(その他、課外講座の「公務員試験対策講座」や「法律専門資格講座」の受講を通じて、種々の資格を取得する途が用意されています。)

国際関係法学科のさまざまな体験・取り組み

子ども大学そうか 法と裁判のしくみについて学ぼう

小学生が模擬裁判に参加する「法と裁判のしくみについて学ぼう」が本学で開催されました。参加したのは、草加市と本学が共催する「子ども大学そうか」で学んでいる草加市在住の小学生です。社会のきまりの一つである法と、その裁判のしくみについて、獨協大学内に設置されている模擬法廷教室を使って学びます。皆で検察官や弁護士になりました。

「外交講座」を通じて外交の現場を知る

外務省の協力のもとに開催される本講座を通じて、最新の国際情勢や外交問題についての理解を深めることができます。2024年度には本学の卒業生(外務省職員)を講師に迎え、日本の国際保健政策をテーマに実施されました。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を踏まえ、グローバルヘルス外交、健康安全保障の意義についての講義が行われました。

法律職対策講座

弁護士や司法書士、社会保険労務士などの法律職を目指す学生のために法律職対策講座を開講しています。1年次4月のオリエンテーションでは、講座内容を新入生に紹介するガイダンスも実施しています

英語学習への万全のサポート

全学共通カリキュラム英語部門(全カリ英語)は4年間、段階的に実践力を培うシステムで、着実に力がついていきます。また、「もっとスムーズに英語で話したい」「英語を基礎から見直したい」といった学生個人の英語学習に関する質問や悩みを、英語学習サポートルームではアドバイザーが対面またはZoomにて個別にアドバイスをします。

国際関係法学科についてさらに詳しく知りたい方は、法学部オリジナルサイトをご覧ください。